紅葉の奈良・京都・近江の古寺を訪ねて Ⅰ (2012/11)
猛暑だった2012年の夏も終わり、やっと紅葉の時期になりました。
今年も妻と11月25日(日)~28日(水)まで紅葉の奈良・京都・近江の古寺を訪ねてきました。
今年は奈良・京都に加えて、この数年注目されるようになった近江まで足を伸ばしてきました。
計画では、25日=奈良の興福寺・東大寺、26日=京都の光悦寺・源光庵・常照寺、27日=近江の永源寺・百済寺・金剛輪寺・西明寺、28日=京都の醍醐寺・随心院・三十三間堂を訪ねる予定でした。しかし、雨だった日があり、一部日程を入れ替えました。
25日は、7:50東京駅発のぞみ13号に乗車し、10:11に京都駅着。10:30発の近鉄京奈線特急に乗り換えて、11:04近鉄奈良駅に到着しました。
一旦、今日宿泊する猿沢池近くの飛鳥荘に荷物を預け、早めのお昼にすべく奈良町へ向かいました。日曜日のお昼時とあって、若い女性を中心に大勢の人が歩いていました。
昼食は、幾つか考えていた中から老舗の奈良漬店が営むあしびの郷に入りました。
ならまち御膳(1,500円)とおつけもの御膳(1,400円)を注文。画像はならまち御膳です。懐石に近い料理で美味しかったです。魚はさわらの西京焼きで、漬物は様々な味が楽しめました。
昼食後は少し奈良町を散策し、猿沢池脇を通って興福寺(世界遺産)へ向かいました。
いつ来ても素晴らしい興福寺の東金堂と五重塔(各国宝)です。
最初に国宝館に入り、千手観音菩薩や阿修羅像(各国宝)などを観ました。どういう訳か阿修羅像の前だけがポッカリと空いていて、ゆっくり観ることができました。国宝館は照明をLEDに変更したので、以前よりもきれいに見えるようになりました。
次いで、今回の主目的の一つである仮金堂で特別公開されている鎌倉再興期の仏像展を観に行きました。特別公開は今日が最終日です。
堂内には、釈迦如来坐像を始めとして、薬王・薬上菩薩、大黒天、厨子入り吉祥天(釈迦如来を除き重文)など、普段目にできない仏像を観ることができました。ただ、点数が少し少なかったように思います。
興福寺を観てからは東大寺(世界遺産)に向かいました。途中、文化会館前の紅葉がとてもきれいでした。
東大寺の門前までくると少し疲れたので、休み処の天平庵に入りました。ぜんざい(600円)を注文。ほどよい甘さでよかったのですが、ちょっと小豆が固くて残念でした。
休憩後、東大寺の参道へ出るとものすごい人です。東大寺はいつ来ても混んでいます。
境内のシカも観光客慣れしていて、のんびりしています。撫でても嫌がりません。
南大門も行き交う人が多いのですが、運慶や快慶らの作である仁王像を観ていく人は意外と少ないようです。
南大門を過ぎると、今回東大寺へ来た目的である東大寺ミュージアムがあります。
東大寺ミュージアムは2011年10月にオープンし、現在、「奈良時代の東大寺」という特別展が開催(2013年1月14日まで)されています。
館内には、不空羂索観音や誕生釈迦仏などの国宝・重文が多数陳列されています。
不空羂索観音と日光・月光菩薩(各国宝)です。不空羂索観音の光背は修理中とのことで観られませんでした。
誕生釈迦仏立像及び潅仏盤です。東京国立博物館で開催されていた東大寺展ではゆっくり観られませんでしたが、ここでは心ゆくまで観られます。
ミュージアムを観てから大仏殿(金堂、国宝)へ。現存する世界最大規模の木造建築は立派です。
本尊の廬舎那仏(国宝、像高約15m)はとても大きく、慈悲深さを感じます。
16:00頃東大寺を後にして、宿のある奈良町方面へ歩きました。境内の紅葉は夕陽に映えて非常にきれいでした。
途中、少し遠回りをして荒池脇を通り、旧大乗院庭園に寄りました。大乗院は、もともとは興福寺の門跡寺院でしたが、色々な経緯を経て明治時代に売却されてしまいました。
旧大乗院庭園を出るともう17:00頃だったので、奈良町界隈を散策し、早めの夕食をすることにしました。
夕食は、一度入りたいと思っていたカナカナにしました。女性たちに人気の町屋を利用した食事処です。
カナカナごはん(1,250円)を注文。すずきの唐揚げ和風トマトソース、柿の白和え、雑穀味噌のせ温豆腐など、なかなか素朴な味でした。
夕食後はしばらく歩いて今日の宿である飛鳥荘に戻り、ライトアップされた興福寺の五重塔が見える露天風呂に入って疲れを癒しました。
明日は、天気が雨模様なので、予定を変更して京都の醍醐寺と随心院へ行こうと思います。
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