梅雨らしい空模様のなか、何とか都合をつけて鎌倉の成就院と長谷寺の紫陽花を6月20日(木)に見に行ってきました。
本当は、先週が紫陽花の見頃だと思って行きたかったのですが、予定していた日が朝から雨だったので取り止めました。
今日も朝方まで雨が降り、昼間も小雨がぱらつくとの予報でしたが、雨に濡れた紫陽花もきれいだろうと妻と出かけました。
家を9:00頃出発し、横須賀線に乗って鎌倉駅で江ノ電に乗り換え、10:30頃極楽寺駅に着きました。
平日で天気が悪いにもかかわらず鎌倉駅はすごく混雑しており、江ノ電もすし詰めに近い状態でした。極楽寺駅前もかなりの人が行き来していました。

始めに駅の反対側にある極楽寺に行きました。ここは桜が有名なお寺で、特に紫陽花が咲いている訳ではありませんが、参拝しました。タイサンボクのいい香りがしていました。

極楽寺から由比ヶ浜方向へ切り通しの坂道を7、8分歩いていくと、すぐ成就院があります。
列になって石段を上って行くと山門があります。山門をくぐるとすぐ本堂がありますが、その右先にある縁結び不動明王まで長い列ができていたので、参拝を諦めました。

山門前から由比ヶ浜方向には前が開けていて、下りていく石段の両側には紫陽花が咲いていてきれいです。ただ、今年は来る時期が遅かったせいか、例年に比べて花数が少ないように思いました。

それでも、場所によっては紫陽花が大きな花を幾つも咲かせていました。この頃から小雨がぱらつき始めました。

成就院の石段を下りて切り通しの下までくると、左側に虚空蔵堂(こくうぞうどう)があります。虚空蔵堂は、行基が全国行脚の途中、ここで修業したとの伝説があり、虚空蔵菩薩が祀られています。

虚空蔵堂を参拝するともう11:30頃だったので、すぐ先の Cafe Kapuaというお店に入り、早や昼にしました。
ピザやパスタ中心のお店ですが、限定のしらすとアボガド丼(スープ・サラダ・飲み物付、1,200円)があったので、2人ともそれを頼みました。和風のさっぱりした味付けで美味しかったです。

このお店の手前には、お餅を餡でくるんだ和菓子で有名な老舗の力餅家があり、行列ができていました。
昼食後は、Cafe Kapua と力餅家の間の近道を通って長谷寺に向かいます。
途中、江ノ電の踏切を渡るとすぐ御霊神社(ごりょうじんじゃ)があり、ここも結構紫陽花が咲いています。江ノ電と紫陽花が一緒に撮れる場所なので、カメラを構える人が多くいました。

ピンクとブルーの額紫陽花がきれいです。

境内には本数は多くないものの、色々な種類の紫陽花がありました。珍しいピンク色をしたうず紫陽花です。

また、境内には庚申塔(こうしんとう)が8基ほどあり、三猿が彫られていて興味深かったです。
庚申塔とは、庚申塚ともいい、中国より伝来した道教に由来する庚申信仰に基づいて建てられた塔のことです。申は干支で猿に例えられることから、「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿を彫り、村の名前などを記したものが多いです。(塔の下もしくは側面に猿が彫られています)

御霊神社から長谷寺までは歩いて5分ほどです。
長谷寺は、奈良時代の天平8年(736)に開創したと伝えられる浄土宗系の単立寺院です(入山料300円)。

門前からすごい人です。平日なので中高年が多いのかと思っていましたが、紫陽花の時期ということもあり若い女性がかなり多いです。
境内に入って石段を上り、まずは本堂の本尊である十一面観音菩薩を拝観しました。像高が9.18mの本邦最大級の木彫仏は、いつ拝観しても圧倒されます。
次いで、「あじさいの径(こみち)」を歩こうと思ったところ、30分待ちということでしばし休憩。入口付近には紫陽花の新花が置かれていました。

休憩後、あじさいの径に行くと、入口にあじさいの案内板があり、径(散策路)に入ると斜面一面に紫陽花が咲いてて見事です。

今日は雨模様なので、紫陽花だけでなく傘の花も咲いています。

鎌倉に来るまでは、時期的に紫陽花は遅いのではないかと思っていましたが、長谷寺を見る限り紫陽花はちょうどいいように思います。

あじさいの径からは弁天窟を拝観し、折角来たので長谷寺から歩いて10分ほどの鎌倉大仏で有名な高徳院に向かいました。
いつ見ても立派な国宝の大仏です。建長4年(1252)から10年前後をかけて造立された銅造の阿弥陀如来坐像は、台座を含めて約13.4mあります。

大仏前は、修学旅行や社会科見学の生徒・児童、外国人観光客など大勢の人達でいっぱいです。
高徳院からは江ノ電に乗って鎌倉駅まで戻り、小町通りに行ってお店を見て回りました。ここも相変わらずの人出です。
途中、ミルクホールに寄って休憩。コーヒー(650円)をゆっくり味わいました。

15:30頃 小町通りを出て鎌倉を後にしました。今日も混雑した鎌倉でしたが、まだ紫陽花が見られてよかったです。車窓からは、明月院からの帰りの人達の歩く姿が見えました。
鎌倉はいつ訪れてもいいところです。
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